chanubeka’s blog

性的虐待を取り扱っている作品を、感想とともに紹介します。

長崎さゆり 「アイスドール」

長崎さゆり「アイスドール」2018

 

こちらは、「姉妹の鏡 ブスで賢い姉と美人でバカな妹」を表題作に含む短編集のなかの一つです。

 

ひとこと:長崎さゆりさんの漫画はどれも心が温かく涙してしまうような、それでいてダークな部分もあるストーリーになっています。どれもお勧めです。長崎さゆりさんの、「天使の腐臭」もまたこのブログで紹介します。著者は亡くなっています。

 

概要:叔父からのレイプなど、家庭に恵まれず、誰からも愛されず育ってきた主人公は男を出会い系でひっかけ妊娠したと嘘をついてお金を揺すっていた。ある日男に写真をばらまくと脅され、金をゆすられるように。行き詰まりになり自殺しようとしたところ会社の課長(女性)に助けられる。

 

みどころ:課長の家で抱きしめられて主人公が泣いてしまうシーン。

 

感想:とにかく長崎さゆりさんの、絵柄が好きです。主人公のツンとした目とか、課長のやさしそうな表情とか。主人公が泣いているシーンの心の声はわたしも共感してうるっときてしまいます。氷が本当に涙で溶けていくようです。一つ一つの言葉に心が込められているし、登場人物の背景がしっかり設定されていて共感できます。好きだったらぜひ長崎さゆりさんの、他の漫画も読んでみてください。